『カウンセリングの効果』のページでカウンセリングの代表的な効果を紹介していますが、
「なんでそんな効果があるの?」
「一人で考えたり、家族や友人、AIに話すのと何が違うの?」
と感じる方もいらっしゃるかと思います。
このページでは、これらの疑問に対する私の考えをまとめます。
※あくまでも私個人の考えを記載したものであり、違った方針でご対応されるカウンセラーさんも多くいらっしゃいます。予めご了承ください。
代表的な効果
「カウンセリング 効果」などで検索するとさまざまなページが出てくるのですが、それらに記載されている事項は以下の三つに大別できるように思います。
- 気持ちが軽くなる
- 考えや気持ちが整理され、自分への理解が深まる
- 物事の捉え方や行動パターンが変わる
しかしこのように言われても、カウンセリングに踏み出せる人は少ないのではないでしょうか。
まだ日本ではあまり一般的ではなく、そして決して安くはないカウンセリングの利用を検討するに当たって、冒頭に記載したような疑問を抱かれるのはごく自然なことかと思います。
なぜそのような効果が得られるのか
私自身カウンセリングを利用していますが、AIに話すのとは明らかに異なった効果が得られます。
何が違うのか。
生身の人間が真剣に話を聞いてくれるから
自分の気持ちを、誰かにわかってもらえたということ。
自分以外に、自分のこの悩みを知ってくれている人がいるということ。
悩みを人が聞いて受け止めてくれることで、「あぁ、このことに悩むのはおかしなことじゃないんだ」と思えます。
悩みは特に解決していなくても、これだけでも少し気持ちが落ち着いたりします。
私に最初にカウンセリングの指導をしてくれた方の一人が、「誰かと分け合った気持ちは、自分の外に出ていく。俯瞰できるようになる」とおっしゃっていたのですが、まさしくそのような感じです。
カウンセラー以外の人でこの効果を得ようとした場合のリスクとして、悩みや気持ちを話して理解されなかったり否定されたりすると、余計に辛い気持ちになる、ということがあります。
カウンセリングでは良い悪いではなく、「クライエントはそのように感じている」という事実として受け止め、それを尊重するので、安心して自分の気持ちを吐き出すことができます。
相手に伝わるように説明しようとするから
誰しも問題にぶつかった時には「どうすれば良いのだろう?」と考えると思うのですが、どうしても一人だと堂々巡りになったり、悲観的な考え方や偏った考え方に陥りがちです。
それに対してカウンセリングでは、背景も事情も知らない第三者に、自分の悩みや気持ちがわかるように説明しようとします。
「"理解している"とは、人に説明できる状態である」という言葉があるように、このプロセスを通して気持ちや考えが整理され、理解が深まり、時には解決案が浮かんできます。
カウンセラー以外の人やAI相手だと、解決しようとして意見を言ってきたり勝手に話を先に進めようとしてきて余計に混乱することもあるかと思います。
カウンセリングではそのようなことはなく、あくまでもクライエントの考えをわかろうとして接するため、じっくりと自分の気持ちや考えと向き合うことができます。
話を聴くプロが対応してくれるから
既に記載した内容も含めて、カウンセリングでは普通に話を聴くのとは違った対応がなされます。
先人たちの研究により効果が検証されている方法を習得し、日々技術を磨いているカウンセラーが、「代表的なメリット」に記載したようなメリットが得られるよう応答します。
既にそういったAIの開発も進んでいますが、私が知る限りまだ人間の水準には達しておらず、また出力がテキストまたは機械音声のみですので、人間と話しているときのような温もりや温度感は得られません。
また、全くの第三者であるということも重要です。
利害関係があるからでは?といった懸念を抱くことなく、家族や友人、同僚には言えないような気持ちや悩みも話すことができます。
おわりに
私なりにカウンセリングが効く「仕組み」をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
いくら文字で読んでもやっぱり受けてみないとよくわからない、というのが実際のところかもしれません。
ただカウンセリングは数々の研究で効果が実証されている手法であり、あなたの人生を良くしてくれるサービスである可能性は十分にあるかと思います。
もし気が向かれましたら、ご無理のない範囲で合いそうなカウンセラーを探し、試してみられることをお勧めします。