こんにちは。
くれたけ心理相談室 心理カウンセラーの、國木晋之介です。 

生成AIが私たちの生活に登場してから(ChatGPTがリリースされた2022年12月から)、2年半ほどが経とうとしています。
若い方を中心に、日々の悩み相談をAIにしたり、検索代わりに使っている方も増えてきている印象です。

登場以来、目覚ましい発展を遂げているAIとカウンセリングについて、今日は書いてみようと思います。

まずタイトルに記載した「カウンセラーはAIに代替されるのか?」についてですが、今の私としては、「いつかはそうなるだろうが、まだ先になりそうだ」と感じています。

私自身、日々AIに色々と相談をしたり、考え事に付き合ってもらったりしています。また、カウンセリングAIのサービスもいくつか試してみました。

現状、非常に便利で、また人間っぽい応答をしてくるのですが、そのぶん逆に機械っぽく感じられたり、特有の冷たさ、事務対応感を感じることがあります。

特に深く話したときに、生身のカウンセラーと話す時とは圧倒的に「伝わった感・わかってもらえた感」が違うと感じます。

また、カウンセリングについて深く知るにつれて、その複雑さ・難しさを肌で感じ、これはそう簡単に模倣できるものじゃないな、とも感じています。

一般に、ある程度「型」が決まっている作業はAIに代替されやすいと言われています(経理や事務など)。

カウンセリングも、カウンセラーとご相談者さまのやり取りという意味では「型」が決まっているのですが、その中で行われていることはとても繊細で、どれ一つとして同じものはなく、また正解も用意されていません。

「ご相談者さまの発言に対してカウンセラーっぽい応答をするマシーン」は作れると思うのですが、長期にわたってプロのカウンセラーのように関わることができるAIが誕生するのは、もうちょっと先になりそうだと感じています。

あとは単純に、ロボティクス的な制限もあると感じています。生身の人間と話すときの独特の雰囲気、温度感、間…言葉を介さない気持ちのやり取り。

カウンセリングはただの言葉のやり取りではないので、この部分が埋まらない限りは、完全に代替されたとは言えないでしょう。

こんな風に、「まだ先になりそうだな」と感じている反面、「でもそれは、私が生きている間には訪れそうだな」とも感じています。具体的には20年以内…いや、10年以内だってあり得るかも知れない。

そう思えるほどにこの分野の発展は目覚ましいと感じていて、AIに「おぉ、そんな返答ができるようになったのか」と思わされることも少なくありません。

完全に人間と同じクオリティを出すことは出来ないまでも、使用に耐えうる程度のものは出てくると思います。

これはカウンセラーに限った話では無いと思うのですが、仕事全般がAIの影響を受ける中で、「自分がどう働いていくのか?」は常に考えていかないといけないなぁ、なんて思う今日この頃です。

「人間じゃ無いけど人間っぽいもの」が登場したことによって、「人間ってなんだろう?」と考える機会が増えていて、面白いなぁと感じています。

当分は「生身のカウンセラーとAIを併用する期間」が続くと思うので、より良いAIとの協業についても探っていきたい。

AIを活用したメンタルヘルスケアについても追って書く予定なので、もしよかったら読んであげてください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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投稿者プロフィール

國木 晋之介
メーカーにてAI関連製品の研究開発に携わった後、IT業界に転職。
仕事の傍らで産業カウンセラーの資格を取得し、心理支援の分野へ転向。
現在は心理カウンセラーとして都内を中心に活動している。

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