もっと「自分なりの試行錯誤」を楽しんでみても良いのかも

こんにちは。
くれたけ心理相談室 心理カウンセラーの、國木晋之介です。 

少し前に、「誰の言っていることが正しいか」じゃなくて、「色んな意見を踏まえた上で、自分がどうするか」なのかもなぁ、と感じた出来事がありました。

今日はこれについて書いてみようと思います。

お仕事の傍ら、勉強会に出たりトレーニングを受けたりしているのですが、そんな中、別々の尊敬している方が真逆のことを言っているように感じた日がありました。

しばらく公園を歩きながら「どっちが正しいんだ?いやでもどっちも正しい気がするし…」と考えた末、「いや、どっちが正しいとかじゃなくて、両方を踏まえた上で私がどうするかだな」と思い至りました。(結局この時はどっちも正しくて、前提条件が違っただけだったのですが)

仮に誰かが言った方法をそのままやって上手くいかなかった場合、「⚪︎⚪︎さんがこう言ったからそうしたのに」と言っても、その人は責任を取ってくれません。(なんらかの補償をしようとしてくれるケースもあるが、時間を巻き戻せない以上、上手くいかなかったことを完全に無かったことには出来ない)

また、納得がいっていないのに「あの人が言っていたから」でその方法でやっても、その中身を深く理解していないので、応用が効きません。
その上、「なんでそうするか」がわかっていないので、上手くいかなかったときも「何がダメだったのか」がわからず、補正をかけることができない。
それでまた別の誰かが言った方法を試すのだけれど、それも中身がわかっていないので…という、悪循環に陥ります。

もちろん先人たちの意見は大いに参考にすべきだと思うのですが、それらはあくまでも参考であって、それらを踏まえて自分で考えて、決めて、試す必要がある…特に人生みたいな、普遍的な正解のないものについてはそうなんだと思います。

何を当たり前のことを…と思われるかも知れないのですが、今の「正解っぽいもの」が溢れている世の中においては、私たちはこの罠にハマりやすいのではないか?と感じています。

「婚活攻略法」とか、「20代のうちにしておきたいこと」とか、「やめた方がいいお金の使い方」とか、やたら何でもかんでも言い切る"知識人"とか、それっぽいことをそれらしく言ってくるAIとか。

そういう「効率のいいやり方」「正しいやり方」みたいなものが常に目に入ってくる環境で生きていると、自分のやり方でやるのが怖くなってきます。

「効率の悪いことをしちゃってるんじゃないだろうか」とか、「無駄な時間の使い方をしちゃってるんじゃないだろうか」とか。そんな風に不安になること、ありませんでしょうか。(こういった状態は、「正解病」とも呼ばれるそうです)

そんな世の中だからこそちょっと勇気を出して、自分が良いと思うようにやってみることが大切なんじゃないかと思います。

傍目には不恰好だったり効率が悪かったり、無駄なことをしているように見えるかも知れません。

でもその泥臭い試行錯誤こそが自分の内側に「生きた経験」を積み重ねていって、やがて誰にも真似できない、「あなただけのやり方・生き方」を形作っていく…。

そういう過程を楽しんでみても良いのかなと、そんな風に思いました。

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投稿者プロフィール

國木 晋之介
くれたけ心理相談室 江東支部の心理カウンセラーです。
誰もが健やかな心で、自分らしく生きる社会を目指して活動しています。

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