こんにちは。
くれたけ心理相談室 心理カウンセラーの、國木 晋之介です。
ここしばらく、私が最も好きな作家さんである川上弘美さんの、『ゆっくりさよならをとなえる』というエッセイ集を読んでいます。
一つ一つの話が軽妙でそれでいて人間臭くて、その押し付けがましくない感じがスッと胸に染み込んでくる、とても素敵な一冊です。
読んでいると、ちょこちょこ知らない単語や、意味の理解が怪しい単語が出てきます。
諧謔味(かいぎゃくみ)、思惟(しい)、白眉(はくび)、逗留(とうりゅう)、晦渋(かいじゅう)、掃苔(そうたい)、含羞(がんしゅう)、などなど。
(知らなかった単語だけピックアップしたので何やら難解な本のような感じがしますが、基本的にはとても平易で読みやすい文章です)
私はズボラなので、そういう単語に出会っても(よっぽど意味がわからない時以外は)調べずに雰囲気で読み進めるのですが、そんな時に思い出す話が二つあります。
一つは、「言葉は概念の境目だから、たくさん知っているとより解像度高く世界を認識できる」という話。
いつ誰に聞いたのだったか忘れたのですが、なるほど確かに、と思った覚えがあります。
もう一つは、「AIの単語の学習は、同じ文章に含まれる他の単語との関係性という形で行われる。これは人間が言葉を覚える方法に似ている」という話。
言われてみると、私は大方の言葉の意味を辞書からではなく、その言葉が含まれる文章をたくさん見聞きすることから学んできたように思います。
(それ故に、同じ言葉を使っていても人によって微妙にニュアンスが違っていたりするのかなとも思います)
だからなんだという訳でもないのですが、知らない単語に出会うと「またちょっと学習が進んだなぁ」という嬉しさがあります。
また、本を読んでいると知らなかった感覚や、知っていたけれど言語化できていなかった感覚に出会うことがあります。
これらも、世界に対する解像度を高めるように思います。
色んな単語や感覚・考え方を知って、より深くこの世界を味わえるようになったり、人と心を通わせられるようになったら良いなぁ。
そんなことをぼんやりと思いながら、気ままに本の世界に潜る日々を送っています。
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投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室 心理カウンセラー
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