こんにちは。
くれたけ心理相談室 心理カウンセラーの、國木晋之介です。 

最近読んだ本で、2人が大喧嘩をしながら少しずつ和解していく場面がありました。

その中で、一人がずっと蓋をしていた「本当は嫌だった」という思いを打ち明けるシーンが印象的でした。

今日は、「本当は」について書いてみます。


普段は押し殺したり、見ないようにしている気持ちってあるように思います。

「本当は成功したい」
「本当は頑張りたくない」
「本当はネガティブになることもある」
「本当はモテたい」
「本当はあの人と結ばれたい」
「本当は羨ましい」
「本当は嫌い」
「本当は憎くて仕方がない」

世間的には醜いとされる欲望や良くないとされる感情、実現しそうにない願望。

そういった気持ちが顔を出そうとすると自分の中の大人な部分が、「そんなふうに思っちゃダメだ」「倫理的に間違っている」「現実的じゃない」などと言って蓋をし、見えないフリをし始めます。

これはこれで、必要な心の働きなんだと思います。

生きていくには建前が必要ですし、理想と現実が違っていることを認めるのは辛くてしんどいですし。


ただ昨今は、「大人」である事が求められ過ぎな気もします。

勤勉で、誠実で、寛大で、常にポジティブで…。

なんででしょうね。

やっぱり、そういう枠から外れた人が叩かれているのを毎日目にするからでしょうか。

叩く背景には、「自分は我慢しているのに」という羨ましさもあるような気がします。


いずれにしてもそんな完璧な人間なんていないし、そんなもの目指さなくて良いんじゃないかと思います。

確かに表には出しにくいような気持ちを前面に出しすぎると不興を買ってしまうと思うのですが、こっそり認めてあげる分には全く問題ないはずです。

頭の中でなら、何を思ったって自由です。

たまには自分の中で「本当は嫌だ」と叫ぶ子供の存在を認めて、しっかりと抱きしめてあげよう…。

そんなふうに思ったりしたのでした。


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投稿者プロフィール

國木 晋之介
メーカーにてAI関連製品の研究開発に携わった後、IT業界に転職。
仕事の傍らで産業カウンセラーの資格を取得し、心理支援の分野へ転向。
現在は心理カウンセラーとして都内を中心に活動している。

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