人気ボードゲーム『カタン』に学ぶ人生戦略
こんにちは。くれたけ心理相談室 江東支部の國木 晋之介です。
『カタン』というボードゲームをご存知でしょうか。
主に3〜4人でプレイするもので、プレイヤーたちは資源を集めて施設を発展させ、勝利点10点を目指します。
戦略と運のバランスが非常に面白いゲームでして、最近ちょっとハマっています。
今日はこのボードゲームになぞらえて、人生戦略について考えてみようと思います。
カタンではターンごとにサイコロが振られ、出目に応じた資源（木や土、羊、鉱石など）が手に入ります。
プレイヤーはそれらを元に「開拓地」や「都市」を建設することで、資源の生産効率を高めることができます。
開拓地は一つにつき1点、などと点数が決まっており、誰かが10点に到達するとそのプレイヤーが勝利となり、ゲームは終了します。
このゲームにおける1ターンを現実世界の1日に当てはめると、毎日手に入る「資源」は、
- 時間
- エネルギー（体力・気力）
- お金
になるのかなと思います。
「時間」は平等に配布され、「エネルギー」は健康状態と出目（気候など）によって変動します。
またお仕事や家事の状況次第で、手に入る「お金」や、自由に使える「時間」と「エネルギー」も変わってきます。
私たちはこれらを消費して、生産拠点を強化（=休んで健康な体になる、スキルアップして収入を増やすなど）したり、勝利点（=幸福）を得たりしている、と捉えられます。
カタンには様々な戦略がありますが、最も重要なものの一つが、「その時たくさん手に入るものを活かす」ことです。
例えば、羊が潤沢に手に入る土地に拠点を置くことができたのであれば、羊とその他の資源を高効率で交換できる「港」を確保することが重要になります。
木と土がたくさん手に入るならば、それらを使って長い道を建設し、「最長交易路」というボーナスポイントを狙うことが勝利につながります。
どちらにしても「たくさん手に入るもの」に着目し、それらをもっとも効率よく活かす手段を主軸に置いています。
さて。
現状のあなたは、どの資源がもっとも潤沢でしょうか。
残業は多いがお給料はある程度ある、ということであれば、自由に使える「時間」と「エネルギー」は少なめで、「お金」は多めの環境になるのかなと思います。
病気で療養中であれば、「時間」を消費して、「エネルギー」の生産力を取り戻している状態かもしれません。
同じ課題を抱えているにしても、日々生産される資源の多寡によって、取りうる戦略は違ってくると思います。
カタンと人生の違うところは、「上がり」がないところと、勝利点の基準が人によって異なることかなと思います。
皆さんはどうなると「10点」でしょうか。（私は、健康・仕事・お金・生活・趣味の5項目に分けてよく考えます）
生産力にしても勝利点にしても、一度こういったフレームワークに当てはめて数値化してみると、見えてくるものがあるかもしれません。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室 心理カウンセラー
- IT業界での勤務を経て、「辛さを抱える人が少しでも楽になり、その人らしく生きられるようお手伝いしたい」と思うようになり、カウンセラーの道を志しました。
カウンセリングでは、丁寧にお気持ちを伺うことに加えて、「論理的に状況を整理し、次の一歩を考えるお手伝いをすること」を大切にしています。
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