こんにちは。
くれたけ心理相談室 江東支部、心理カウンセラーの國木 晋之介です。 

生成AIが登場してから(ChatGPTが公開された2022年11月以降)、早くも3年が経とうとしています。

カウンセリングに来てくださる方に「どこで弊ルームを知ってくださいましたか?」と伺うと、多くの方が「AIに聞いた」と教えてくださり、その普及を肌で感じています。

非常に便利な反面、依存や思考停止といったリスクも指摘されている生成AI。

今日はその中でも「思考停止のリスク」について、私なりに得た気づきをまとめます。

「気を付ける」、は曖昧で危険

生成AIのリスクを論じる記事は数多くあり、その中には依存度を測るためのチェックリストが掲載されているものもあります。

しかしそれらはどれも自己判断に委ねられており、どうしても曖昧さが残ります。

「依存していると思いたくない」という心理が働けば、そのような結果が出る回答に流れてしまうことは想像に難くありません。

さらに危険なのは、こういったチェックリストによって「自分は大丈夫だ」と誤認してしまう可能性があることです。

仕事や家庭でトラブルが発生した時の対策もそうですが、「気を付ける」は効果が低いにも関わらず、何かをやった気になるという問題点があります。

より具体的で明確な基準、対策が欲しいところです。

探せば意外とあるもので

この記事を書くにあたって調査したところ、「AI依存度診断」なるページが見つかりました。

質問形式ではあるものの、しっかりした研究に基づいて設計されており、信用できそうです。

早速受けてみたところ、依存度は50%でした。

ちょっとなんとも言えない数字ですが、想像よりも高くて驚きました。

それはそれとして

上記のような診断も有用ですが、それとは別に個人として考え続け、自分なりの基準を持っておくことも大切なように思います。

私は日々利用していて、「思考停止していると応用が効かない」と感じています。

このサイトの改修を行うときにもよく生成AIに相談するのですが、「なぜそうするのか」の理解が不十分なままに言われたことをそのまま実践していると、必ずどこかで行き詰まります。

良さそうな案を真似ることはできるのですが、それを現実に当てはめたときに生じる不整合を、どう解消して良いかがわからない。

同じ案を採用するにしても、中身がわかっていて血肉になっていると、「こう考えてこうしてみたがこうだった、じゃあ次はこうしよう」というふうに応用が効きます。

「正解」や「答え」(らしきもの)が簡単に手に入るようになった現代においては、それらをより深く理解していることの価値が相対的に高まっているのかもしれません。

おわりに

生成AIに関して、その凄まじい発展のスピードに検証や規制、法整備が追いついておらず、現在は個人に大きく責任が委ねられるフェーズだと感じています。

とても便利なものではあるので、安心して活用するためにもリスク管理はきちんと行なっていきたいです。

もしよかったら、あなたが感じている生成AIのリスクや、それへの対策も教えていただけると嬉しいです。

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投稿者プロフィール

國木 晋之介くれたけ心理相談室 心理カウンセラー
メーカーやIT業界での経験を経て、現在は人の想いに耳を傾けることを仕事にしています。

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