なぜポッと出の第三者が、ふたりの通訳になれるのか

好き同士で結婚し、一緒に暮らしている二人。
それなのに、なぜか言葉が届かない、分かり合えないと感じることはありませんか。
カップルカウンセリングでお話を伺っていると、だんだんと二人の間にある「認識の溝」のようなものが見えてきます。
二人は違う人間なので
それぞれのお話を伺って、「同じ状況を見ているのに、こうも認識が違うものか」と思わされることは珍しくありません。
そこには価値観や前提、視点の違いが潜んでいます。
例えば家事について、片方は「頑張っている(たくさんタスクをこなしている)」と思っているのに、もう片方は「頑張ってくれていない(もっと一緒に考えて欲しい)」と感じていたり。
片方にとっては何気ない一言が、もう片方を深く傷つけてしまうこともあります。
もちろん、相手の立場に立とうと努力している方もいらっしゃると思います。けれど、忙しい日々や不安の中、常にそれを続けるのは簡単ではありません。
「わかってくれるはず」という期待が、かえって目を曇らせてしまうこともあるのだと思います。
第三者として、間に入るということ
カップルカウンセリングでは、私は「通訳」のような役割をさせていただくことが多いです。
それぞれのお話を丁寧に伺った上で、もう一方に伝わりやすい言葉でお伝えする。
そうすると、「あ、そこだったんだ?」「そんなふうに思っていたんだ」と、お二人の認識の溝が少し狭まる瞬間が訪れます。
意図や気持ちが正しく伝わると、「じゃあこうしていってみようか」という今後に向けた作戦も、自ずと生まれてきたりします。
なぜ「通訳」ができるのか
ポッと出の第三者が、長年連れ添ったお二人の通訳ができるのって不思議だなぁ、といつも思います。
ですがこれを可能にしているのはむしろ、「私が第三者だから」なんだろうなとも思います。
当事者であり渦中にいるお二人に比べて、フラットな視点で、まっさらな状態からお話を伺うことができる。
それによって、「こちらのこの意見は、もう片方にはこう映ってそうだな」「こう言うともう片方にも伝わりそうだな」というのが見えてくる。
それが、第三者であることの強みなのだと思います。
近すぎて見えないこともある
「それならそう言ってくれればいいのに」
そう思うことこそ、距離が近すぎて言えなかったり、見えなくなったりすることもあると思います。
ふたりの会話のピントが合わないなと感じた時は、第三者の視点を入れてみるのも一つの選択肢かもしれません。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室 心理カウンセラー
- 都内・近郊およびオンラインで、心理カウンセラーとして活動しています。
カウンセリングでは、安心して気持ちを吐き出せる場であることを大切にしています。その上でご相談者様のペースに合わせて、考えを整理したり、次の一歩を考えるお手伝いをしています。
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